安息の地

RPGツクールの製作中日記他映画の感想や絵を諸々。

誰が為の物語-イストリア- 作中テキストメモ メインストーリー(4)

0-13 村長の家へ(村長の家)

フレイ:

シスター…ありがとう。

俺のヒールだけじゃ、とても治せそうに

なかったです…

 

シスターヒルダ:

いいえ、フレイ。

貴方の応急処置のお陰で二人とも大事に

至らなかったのですよ。

 

…自信を持ちなさい。

貴方は自分の役割を理解し、それを全うし

私に繋ぐ事ができました。

 

それは、とても立派な事なんですよ。

 

フレイ:

……はい、シスター。

 

シスターヒルダ:

…さて。私はあのようなものが再び村に

現れぬように結界を、その後に王都に救援

を要請しようと思います。

 

フレイ、貴方も戦いで負傷しています。

今日のところは村長の家で休ませてもらい

なさい。

 

フレイ:

わかりました。

…ありがとう、シスター。

おやすみなさい。

 

シスターヒルダ:

おやすみなさい、フレイ。

貴方に神の御加護があらん事を。

 

フレイ:

寝に行くか……

 

0-14 (村長の家)

フレイ:

ふう…

 

シルヴァ!

いきなり出てこないでくれよ…!

驚いただろ……

 

シルヴァ:

フフ…ゴメンね。

今日は本当にオツカレサマ。

 

フレイ:

たく、お前には聞きたい事が山ほどあるん

だぞ…【豊穣の宝珠】の事とか、それに

あの男… …心当たりはないのか?

 

シルヴァ:

順を追って説明しようか。まず、キミが

あの男に【器】と呼ばれ、【豊穣の宝珠】

…ボクの姿が変わった事から話すね。

 

フレイ:

ああ…あの時は無我夢中で何がなんだか

さっぱりわからなかったがあれは…

 

シルヴァ:

アレはボクの力の一端がキミの気持ちを

依り代に顕現したものだ。

一種の召喚だと思ってくれていい。

 

フレイ:

 

シルヴァ:

普通の人間には火水地風…そのどれか

ひとつが宿っている。それが故に精霊の

力を受け取っても拒絶してしまうんだ。

 

…だがキミのように力を持たない者は

ボクらの力を代わりに行使できるんだ。

だから昔は【器】と言われていた。

 

フレイ:

なるほどな…

地天之鎚を作り出した途端に様子が

変わったのは何故なんだ?

 

シルヴァ:

キミが【器】である事を看破できたけど、

武器を出せるとは思わなかったんだろう。

普通は数十年かかって覚えるものだしね。

 

フレイ:

そんなにかかるのか…あれ…

 

シルヴァ:

フフ…キミには才能があるって事さ!

… …さて。次はあの男の正体か。

これは完全に推測なんだけど… …

 

… … …

【魔族】って知ってるかい?

 

フレイ:

【魔族】…

昔絵本で見たことがあるよ。この世界を

襲ったって言い伝えがある化け物だろ?

 

シルヴァ:

…キミ達にはそういう伝わり方をして

いるんだね。その絵本は真実さ。

……【魔族】は実在するよ。

 

フレイ:

え!?

でもそんな種族、見たことも聞いたことも

ないぞ!

 

シルヴァ:

――これは、数千年前の話。

昔、この世界で大規模の戦乱が起こった。

 

神霊大戦…ボク達はそう呼んでいた。

人間離れした能力を持つ【魔族】はこの

世界を自分達の物にしようと試みた。

 

でも所詮【魔族】も人間。神には勝てず、

異界へと追放され、残ったのは戦の跡が

色濃く残る荒廃した大地だけだった……

 

フレイ:

…よくわからないけど…

今の話を聞く限りだと【魔族】は異界に

追放されたままなんだろ?

 

話の流れから察するに、あの男は【魔族】

かもしれない…と言いたいんだろうが…

 

シルヴァ:

察しが良くて助かるよ。

…彼と対峙した時ボクが告げた言葉、

覚えているかい?

 

フレイ:

ああ、「水の力を感じる」…

そう言っていたよな。

 

シルヴァ:

ボクはあの時、水の力以外のもうひとつの

力を感じとっていたんだ……

それが現在失われた【魔族】の力だった。

 

フレイ:

な、なんだって…!

じゃああの後雪を降らせていたのもまさか

【魔族】の……

 

シルヴァ:

広範囲を凍らせる、なんて芸当は高位

の魔術師や精霊と契約した人間ならできる

だろう。けど、天候を操る…

 

即ち自然に干渉するのは普通の人間じゃ

無理なんだ。…どうやって異界からこの

世界に来たのかは謎だ、けど。

 

…でもこれだけは言えるよ。

彼は間違いなく【魔族】だ。

 

フレイ:

… … …

にわかには信じがたいけど、信じざるを

得ないな…

 

……これからお前は…

いや。”俺達は”どうしたらいいんだ?

 

シルヴァ:

フレイ……その、キミは…

 

フレイ:

……元々、この試練に合格して一人前と

して認められるようになったらこの村を

出るつもりだったんだ。

 

それがちょっと早くなるってだけだろ?

過ぎた事を悔いても始まらないさ。

 

シルヴァ:

フレイ、ありがとう…恩に着るよ。

 

フレイ:

それで、いつ村を出ればいいんだ?

 

シルヴァ:

そうだね…

できれば今すぐにでも出た方がいい。

遅くても明日には…

 

フレイ:

それはまた急だな…

でも確かにずっとここにいたらまた

あいつが襲ってくるかもしれない…

 

…と考えるとそれが賢明か。

目的地はどうする?フェニキスの王都

…ヴォルケを目指せばいいか。

 

シルヴァ:

いや、【ルルティエ】へ行こう。

あの国にもボクと同じ四大精霊の

一人がいるんだ。

 

【魔族】に対抗するにはボクらの力が必要

になると思うし…どうかな?

 

フレイ:

そうだな。俺はどこに行きたい、というの

もないし…

まずは【ルルティエ】を目指そう。

 

…そうと決まれば今日は寝るとしよう。

それでいいよな?シルヴァ。

 

シルヴァ:

モチロン!

ゆっくり英気を養ってくれ。

明日から長旅になるんだからね。

 

フレイ:

はは…わかったよ。

それじゃあ、おやすみ。

 

シルヴァ:

オヤスミ、フレイ。

良い夢を。

 

(暗転)

 

シルヴァ:

(本当に…この子を巻き込んで…

 よかったんだろうか…

 バルドル、フェーン、ルドルフ…)

 

(…そして…)

 

フレイ:

うーん… ユールやめろ…

それは…俺の…芋… ……

 

シルヴァ:

(過ぎた事を悔いても始まらない…

 か… …

 ボクも休息をとるとしよう)

 

… …今度こそ、オヤスミ。

 

 メインストーリー(5)に続く

 

没会話

シルヴァ:

……勝ったとは言え重傷を負っていた神

は眠りにつく前にボクら、精霊達にある

命令を下した。

 

神:

我はしばらく眠りにつく。

その間にこの荒廃した大地を再生させよ――。

 

シルヴァ:

それから今日に至るまで、ボクらは大地の

傷を癒しつつ、キミ達を見守っていた…

というワケさ。